◎日 時: 2023年7月3日(月)
◎場 所: 上野の森美術館 (上野公園)
◎参加者: ①原田<4回生> ②埋忠、③臼杵<5回生> ④中條<21回生> (敬称略)
<企画展チラシ(タルボザウルス)>
5月に続いて「カエルの会」の企画は7月も恐竜ものだった。 ただし、普通の恐竜展は骨格標本の展示が中心だが、今回のは表題通り「恐竜図鑑」を飾った絵の原画、約150点を集結させるという、 実に珍しい展覧会である。 作品は「図鑑」に載せる以上、科学的根拠に基づいて描かれており、このようにして描かれた作品を「パレオアート(古生物復元画)」という。
「アート」の名が示す通り、これらの絵画は芸術作品であり、実際、この展覧会は6月にNHKの「日曜美術館」でも取り上げられている。 TVで放映されると客足が伸びるので、出かけるのは、ほとぼりが冷める7月まで待ったうえ、月曜の3時過ぎにした。 おかげで、会場はゆっくり見られる程度に空いていたが、驚いたのは、若いアベックが目立つことだった。 実は、記念写真も、アベックのお兄さんに撮ってもらった。
<記念写真(イグアノドン:1853)>
<イグアノドン:現在(参考)>
<ティラノザウルスとトリケラトプス>
<会場の様子(模型はティラノとトリ)>
<懇親会の一コマ(左から、中條、臼杵、埋忠、原田>
左の写真はいずれもイグアノドンだが、1853年と現在では、ずいぶんと形が異なっており、その時々の最新の研究成果の変遷が見て取れる。ちょうど200年前に見つかった化石の恐竜は「イグアナの牙」と名付けられた。
すなわち、イグアナのように4足歩行で、一緒に出土
した、牙のような物は、口の中に入れるには大き過ぎるので、悩んだ末に鼻の先に付けられている。対して現在では、豊富な化石と最新理論を基に、2足歩行で、牙は前足の親指に付いたスパイクになっている。が、名前は「イグアノドン」のままである。
左の絵は、ティラノザウルスとトリケラトプスの宿命の対決を描いた有名な作品で、これ以降、このパターンは定着して、あまたの対決シーンが絵や動画で再現さ
れている。ちなみに、会場の中央に置かれた模型も、こ
のパターンを踏襲している(写真参)。
ついでに、ティラノザウルスだが、昔は冷血動物と考えられていたので、動きが鈍く、尾を地面につけて、両足と3点で体を支えている絵になっているが、近年では、温血動物で、素早く動いたとの考えから、尾を宙に浮かせてバランスを取っている絵になっている。また、最新研究では頭部などに羽毛があったという説もあり、会場にはトカゲのような体の絵と、鳥のような頭の絵の両方があった。
大変めずらしい展覧会なので、図録を買うか迷ったが、横長の絵が多いのに、図録は正方形で絵が小さいので止めた。
1時間半ほど見てから、上野の街に反省会に繰り出し、安直に「じゅらく 本店」に入りました。今日見た恐竜の話、東京大手前会の話、和気先生の思い出の話、そして何故か昨日の「ダーウインが来た」で見た、世界最大の蝶・アレクサンドラトリバネアゲハの話で盛り上がりました。「やっぱり生物部やな~」と思いました。
「じゅらく」は改装されて綺麗になっていたのですが、昔、嫁と来たときに食べた「さいごう丼」がメニューから消えているのが、ちょっと寂しかったですね・・・
次回の企画は、9月頃、今をときめく牧野富太郎博士の記念庭園に行こう、ということになりました。 (文責:中條)
<おまけ(プテロダクチルス)>